米子市日野町にて進めていた BURDEN COFFEE ROASTERS 様の店舗改装工事が、このたび無事完成しました。もともと長く使われてきた建物を新たに店舗として再生するプロジェクトで、既存の魅力を活かしながら、現代の店舗として使いやすいよう施工しました。
BURDEN COFFEE ROASTERS
既存建物の骨格を活かした空間構成
建物がもつ独特の骨格や歴史を尊重し、敢えて解体しすぎず、梁・柱・土壁などの質感をそのまま見せるデザインを採用しました。素材の経年変化が持つ深みが空間全体に温かさを与え、コーヒー店の落ち着いた雰囲気と調和しています。
店内の中心となるロングカウンターは、無垢材を使用した存在感のある仕上がり。カウンター高さや配置、作業動線など、オペレーションに合わせた調整を重ね、利用されるお客様とスタッフ双方にとって心地よい距離感を実現しています。
また、照明計画では、素材の陰影が引き立つよう光の向きや強さを丁寧に検討。夜の店内では、木・土・鉄といった素材の表情が照明によって豊かに浮かび上がり、落ち着いた時間を演出します。
長い時間を経た建物の魅力を引き出しつつ、現代の店舗として機能する空間へと生まれ変わりました。落ち着いた店内で淹れたての一杯を楽しめる、心地よい場所になっています。
オーナー/宇佐川 龍之介様
設計/磯江 知弥 吉田 宗一郎
施工/株式会社 辻工務店