日吉津の家

思い出を、景色を風化させない家

こちらの敷地には以前、母屋、蚕小屋、倉庫が敷地一杯に建てられていました。当初は母屋を増改築する考えもあった中、コストバランスなども踏まえ建て替えをする事になりました。先祖から家を引き継いだ家族の想いや、家との想い出が風化してしまわぬよう、まるで以前からこの場にあったかのような落ち着いた佇まいとなるよう設計。家族の想い出、景色を風化させない住居となっています。

大きな切妻屋根の落ち着いた佇まい

軒を低く伸ばした大きな切妻屋根の外観。まるで昔からこの場にあったかのようで、どこか懐かしく、落ちつく。そんな雰囲気を持つ佇まいです。

開放的でありながらも安らげる空間

大きな吹抜けとロフトでつながる開放的なLDK。LDKと庭を繋ぐ大きな窓。和室の戸と窓を開ければ、庭と室内が一体化し、大きな広がりを感じられる空間に。家全体に広がる柔らかな光、木目の優しい色合い、そして長く低い庇が外部視線の緩衝材となり、開放的でありながら安らぎを感じる、居心地の良い空間が広がっています。

陰影が生み出す居心地

長い庇が光の量を調節し、外と内の美しい陰影コントラストを作ります。庭との緩やかな境界線が生まれ、開放的ながら居心地の良い空間を作り上げています。

設計 / グラムデザイン一級建築士事務所
施工 / 株式会社 辻工務店